雲ブレイク解説|一目均衡表“雲”の使い方とトレンド転換シグナル
はじめに
一目均衡表の「雲」は相場の支持抵抗帯として広く活用されます。
厚い雲は強いサポート・レジスタンス、薄い雲は通過しやすい傾向があるため、価格の抜け方でトレンド転換を予測可能です。
本稿では雲ブレイクのエントリー/イグジットタイミング、雲の厚さ・ねじれの見方、実践例、リスク管理までを解説します。
雲(クモ)の基本構成と計算
先行スパン1・先行スパン2
先行スパン1は転換線と基準線の平滑平均を26期間先にプロットします。
先行スパン2は過去52期間の高値と安値の中間値を26期間先にプロットします。
この2本で囲まれる領域が雲と呼ばれ、支持抵抗帯として機能します。
雲の厚さと強弱
雲の上下幅が大きいほどサポート・レジスタンスが強いと判断できます。
厚い雲は価格が抜けにくいゾーンであり、ブレイクアウトには高いモメンタムが必要です。
逆に雲が薄いエリアは抜けやすく、短期のトレンド追随シグナルとして活用可能です。
雲ブレイクを使ったエントリー戦略
雲上抜けの買いシグナル
価格が上部先行スパン2を明確に上抜けした場面は上昇トレンド開始のサインです。
タイミングはブレイク足終値でエントリーし、戻しの安値割れで損切りを設定します。
他指標との複合フィルターとしてATR急増スパイクと組み合わせると成功率が向上します。
雲下抜けの売りシグナル
価格が下部先行スパン1を割り込んだら下降トレンド転換とみなしショートエントリーを検討します。
雲内でのもみ合い後に下抜けすると、雲が背中を押す強いフォローが期待できます。
MACDやRSIのダイバージェンスと合わせればダマしを軽減できます。
雲のねじれ(クモネジレ)の活用
先行スパン1と2が交差して雲の色が反転する局面を「ねじれ」と呼びます。
ねじれはトレンド転換の前兆とされ、くっきり見られた後のブレイクを重視します。
ロングならねじれ後の上方ブレイク直後、ショートならねじれ後の下方ブレイク直後を狙う戦略です。
実践チャート例
トヨタ自動車(7203)日足ケース
2024年3月、雲のねじれが発生後、先行スパン2を上抜けしたタイミングで成行ロング。
翌週に株価は+5%上昇し、雲上端までのゾーンで部分利確を実行しました。
ソニー(6758)1時間足スキャル
出来高急増から雲下抜け発生、次の5本足以内でショートを仕掛け、+1.2%の利確を達成。
雲ブレイク戦略サマリー
| シグナル | 条件 | 利確目安 | 損切り |
|---|---|---|---|
| 雲上抜け買い | 価格>先行スパン2 | 雲内上端まで | 雲内安値割れ |
| 雲下抜け売り | 価格<先行スパン1 | 雲内下端まで | 雲内高値抜け |
| 雲ねじれ後ロング | 先行スパン1>2ねじれ→価格>雲 | 前高値付近 | 価格<ねじれ直前安値 |
リスク管理と最適化
ポジションサイズは資金の2%以内に限定。
板情報で大口の成行注文を確認し、逆指値は雲幅の半分下に設定。
ATRやVWAP乖離率を併用するとダマし耐性が向上します。
ATR急増スパイク活用法【1205】やVWAP乖離率×CCI応用事例【1415】もご参照ください。
まとめ
一目均衡表の雲ブレイクは支持抵抗としての雲厚・ねじれ・ブレイク方向を捉え、トレンド転換を予測する強力なツールです。
雲上抜け・下抜け時のエントリーと、ねじれの前後シグナルを機械的に運用することで高勝率を狙えます。
まずはデモ環境で検証し、雲の厚さやねじれタイミングを体感した上で本番に臨んでください。
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