データで語る「勝てる押し目」の条件:VWAP・VPOCの現実的運用

押し目を「感覚」ではなく「データ」で定義する理由

多くの個人トレーダーは「安くなったから買う」という感覚的判断で押し目を拾う傾向があります。

しかし実務では押し目かどうかは需給の裏付けで決まりますので、VWAP・VPOC・出来高・歩み値という複数の定量指標を組み合わせて判断することが不可欠です。

VWAPとVPOCの役割分担:現実的な使い分け

VWAPは当日の平均取得価格を示す指標で、当日の買い手・売り手の損益分岐点を可視化します。

VPOCは出来高プロファイルから「最も取引が集中した価格帯」を示し、短期の支持抵抗ゾーンを与えてくれます。

これらを組み合わせると「押し目として期待できる価格帯」と「撤退ライン」を明確化できます。

実務での基本ルール(要約)

・VWAPより下、かつ前日VPOCまたは当日VPOCに接近している価格帯は優先的に押し目候補とする。

・寄り前出来高やPTS先行で先行資金がいる場合は、VPOC接近がより有効になる。

データで決める「勝てる押し目」の具体条件

下記は実務で何度も検証し、再現性が高かった押し目判定のテンプレです。

項目判定条件(目安)理由
VWAP位置価格がVWAPの0.5%〜2%下にあること当日の平均取得価格を下回るが、乖離が過大でない範囲
VPOC整合性前日VPOCもしくは当日VPOCと価格帯が±0.5%以内出来高クラスターが支持を作るため反発確度が上がる
出来高押しでの出来高が過去20日同時間帯平均の1.2倍以上出来高裏付けがあれば資金の到来と判断できる
歩み値押しでの大口約定が複数回あり一般約定が追随実需の存在を示す最重要一次情報
流動性浮動株比率が低すぎない(目安:流動性が十分でスリッページ小)過度に薄い銘柄はリスクが高い

上記のうちVWAPとVPOCが合致していることを最重点とし、出来高と歩み値が裏付けを与える場合にのみフルサイズで入るのが実務的です。

秒で使う「寄り前5分」フィルターとの組合せ

寄り前5分の状況が押し目成功率を左右します。

特にPTSでの先行買い、寄り前累積出来高、歩み値の大口約定があるかを確認してください。

これらが確認できればVWAP・VPOCで定めた押し目に対する信頼度が飛躍的に上がります。

注文設計:ロット・指値・損切りの定量ルール

押し目はエントリーと同時に厳格な損切りを入れて初めて勝てます。

ここではシンプルで機械的に運用できる注文テンプレを提示します。

エントリー(分割)

・第一エントリー:想定リスク総額の0.5%をVWAP下0.5%〜1%帯に成行あるいはIOCで試し約定する。
・第二エントリー:歩み値で大口と一般追随が確認できれば指値で追加、合計リスクは最大で総資金の1.5%に制限する。

損切りとトレーリング

・初期損切りはATRベースで設定し、目安は直近20本のATR×0.8〜1.2、最低▲3%を下限とする。
・利確は段階的に行い、第一利確は+3〜5%、残りはトレーリングストップでVWAP上抜けやVPOCシフトを確認してから伸ばす。

VPOCシフトの読み方と実務アラート

VPOCが上方に移動する局面は「出来高が高い価格帯が上に移った」ことを意味します。

実務ではVPOCの上方シフトが確認されたら追撃条件が弱い場合でも利幅を伸ばす判断が正解となることが多いです。

歩み値はもっとも信用できる一次情報である理由

歩み値は約定履歴そのものであり、板に出ているだけの「見せ板」より遥かに信頼性があります。

大口約定→一般追随の順が確認できるとき、押し目の買いは「実需」である確率が高くなります。

実例:KDDIでのVWAP活用ケース(短期スキャル)

KDDI(9433)の短期スキャル事例では、VWAP乖離率と出来高が押し目の勝率を高めたことが確認されています。

この手法は寄り直後の押し〜反発を狙う際に非常に有効であり、ルール化すると再現性が高いです。

検証設計:押し目ルールのバックテスト方法

押し目ルールを実運用に落とす場合、検証は必須です。

以下の設計でバックテストを行ってください。

  1. データ取得:1分足以上の価格、出来高、VWAP算出済み、出来高プロファイル(VPOC)を日単位で収集する。
  2. ルール定義:上記テンプレの閾値をコード化してエントリー、分割、損切り、利確を自動化する。
  3. 性能指標:勝率、平均利得、平均損失、最大ドローダウン、期待値(EV)を算出する。
  4. 感度分析:VWAP乖離やVPOC幅、出来高閾値を±20%変化させてロバスト性を検証する。
  5. CSV保存:各トレードの歩み値スナップショットを保存して事後解析を容易にする。

リスクと典型的な失敗パターン

・過度な薄商い銘柄でVWAP/VPOCに飛びつくとスリッページで被弾しやすい。

・出来高の一時的なスパイクを見誤り押し目と判断すると、見せ板に踊らされる。

・損切りを曖昧にすると押し目戦略は総崩れになる。

現場で即使える「押し目チェックリスト」

チェック項目実行内容(オンデスクでそのまま)
VWAP位置価格がVWAPの0.5%〜2%下にあるかを確認する。下すぎる場合は回避する。
VPOC整合前日VPOCと当日VPOCに価格が近いか確認する。±0.5%が目安。
寄り前5分PTS先行、寄り前出来高、歩み値で大口の有無をチェックする。大口確認で信頼度UP。
流動性平均出来高や板厚みによって最大ロットを決める。小型株はロットを下げる。
損切りATRベースかVWAP割れで自動損切りを設定する。曖昧な損切りは厳禁。

関連記事

本稿の理論・手法と整合する実務記事は以下です。

・トレンド終焉を察知:日立製作所で試すADXフィルターの有効性(VWAP・VPOCの組合せ解説)
https://k-u-merumaga.owl358.com/archives/1644

・歩み値分析カテゴリ(歩み値で反発確度を高める方法のまとめ)
https://k-u-merumaga.owl358.com/archives/category/88/%E6%AD%A9%E3%81%BF%E5%80%A4%E5%88%86%E6%9E%90

・レーザーテックの短期急騰局面をプライスアクションで解説(歩み値とVWAPの実戦解説)
https://k-u-merumaga.owl358.com/archives/1647

・日本株スキャルピング成功事例:KDDIでのVWAP活用法
https://k-u-merumaga.owl358.com/archives/1462

まとめ:現場で再現するための5か条

1)VWAPとVPOCの整合を第一条件とする。
2)出来高と歩み値の一次情報で必ず裏付けを取る。
3)寄り前5分で先行資金の有無を必ず確認する。
4)ロットは流動性に応じて定量的に決め、損切りはATRまたはVWAP割れで機械的に実行する。
5)すべてのトレードをCSVで保存し、月次で閾値の感度分析を行う。

上記をルーチン化すれば、感覚ではなくデータに基づく押し目戦略で勝ち続けることが可能になります。

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