再エネPPA案件ランキングと関連受注の読み方

イントロ:なぜPPAが銘柄の材料になるのか

 

PPA(電力購入契約)は発電事業の収益確度を高め、金融的なプロジェクト実行力を示す重要な指標です。
発電容量と契約期間が確定したPPAは事業採算の裏付けとなり、設備受注・電気工事・系統接続関連の受注期待が広がります。

 

投資視点では、PPAの公表→金融確保→建設着工→系統接続→商業運転というイベント連鎖を順番に追うことで、どの業種・どのサプライチェーンが恩恵を受けるかが見えてきます。

 

PPA案件ランキング

 

ここでは独自の簡易スコアを提示します。
スコアは「容量スコア」「オフテイカースコア」「接続難易度」「資金確度」「地域インパクト」の5項目を合算して算出します。

 

項目評価基準配点
容量スコア小型〜大型(小:1点、中:3点、大:5点)0〜5
オフテイカースコア電力購入先の信用度(大手企業・自治体:高、PPAポートフォリオ:中、第三者価格保証なし:低)0〜5
接続難易度系統接続の混雑状況・送電線距離(容易:5点、やや困難:3点、困難:1点)0〜5
資金確度融資枠・補助金・出資の有無(確保:5点、一部確保:3点、不確定:1点)0〜5
地域インパクト港湾・洋上基盤・大口需要地への近接性(高:5点、中:3点、低:1点)0〜5

 

合計スコア25点満点で、20点以上をAランク、15〜19をBランク、10〜14をCランク、9以下をDランクと評価します。

 

最新版ランキング

 

Rank案件名(便宜名)PPA容量(MW)主なオフテイカー合計スコア
1北部洋上PPAプロジェクト(便宜)300大手電力子会社+地元産業22(A)
2中部メガソーラーPPA150物流センター群の長期契約19(B)
3工業団地向けPPAバンドル80複数の製造業オフテイク17(B)
4地域自治体連携小水力PPA12自治体/公共施設14(C)

 

評価基準の読み方:各スコアが意味するもの

 

容量スコア

 

大型容量は設備受注や送電工事のシェアを生みやすく、関連資本財・建設会社の業績に直結します。
だが大規模ほど着工と接続のハードルが上がるため、発表から実需化までのラグが長めになります。

 

オフテイカースコア

 

オフテイカーの信用度は金融機関の融資判断へ直結します。
大手や自治体が対価を保証する案件は、早期に資金が確保されやすく建設確度が高くなります。

 

接続難易度

 

系統接続が遅れると商業運転が後ろ倒しになり、受注の先送りや紛争が発生します。
系統が逼迫している地域は、蓄電を組み合わせる案件が優先される傾向があります。

 

PPA公表→受注波及を読む実務チェックリスト

 

  1. PPA公表の内容(容量・契約期間・オフテイカー)を最初にピンポイントで読むこと。
  2. 発表後30〜90日の間で「建設会社」「系統申請」「地元協議」の動きが出るかを監視すること。
  3. 金融機関や補助金採択の有無を確認し、資金確度の変化をスコアに反映すること。
  4. 着工発表(地鎮祭、起工式、着工公告)で関連重機・資材・土木系銘柄へ資金が波及しやすい点を意識すること。
  5. 系統接続完了や運転開始発表は受注の「最終合図」になりやすい点に注意すること。

 

ケーススタディ:既に上がった銘柄と上昇要因の分解

 

以下は実際に市場で上昇した銘柄の事例です。
実名での記載は、既に上昇している銘柄に限り行います。

 

テクニスコ(証券コード2962)——何が買われたか

 

上昇理由は半導体・素材関連の受注思惑が主ですが、再エネ分野では大口施設向けの架台・部材の受注期待も材料視されました。
出来高急増と5日線上抜けが初動サインになり、機関の先回り買いが短期上昇を後押ししました。

 

宮入バルブ製作所(証券コード6495)——何が買われたか

 

プラント・配管関連での受注期待が主体でしたが、地域インフラ案件のPPA付帯での納入期待も報じられ、需給の改善が株価を押し上げました。
特に低位株として短期トレードの対象になりやすく、出来高変化の追跡が有効でした。

 

フジプレアム(証券コード4237)——何が買われたか

 

ペロブスカイト太陽電池関連として思惑が出たことで物色されました。
研究開発の進捗情報や公的採択の期待が先行し、実需につながる公表が出ればさらに追い風になる構図です。

 

これから期待の銘柄

 

ブログでは個別銘柄名を本文中で断定して推奨しません。
ここでは投資家が注目すべきサブテーマごとの「代表例イメージ」を提示します。

 

サブテーマ代表例(便宜表記)注目ポイント
洋上基盤・基礎工事〈再エネ系A社:洋上基盤・海洋工事〉港湾・埠頭の施工能力と資機材保有、JX系の案件参加で評価。
大型地上型ソーラー受託〈再エネ系B社:メガソーラー受託〉短納期での施工実績とPPA容量確保の実績がカギ。
蓄電池・系統安定化〈電池系C社:蓄電システム・制御〉系統接続の遅延リスクが多い地域で代替ソリューションを提供できるか。
電気工事・送電〈インフラ系D社:送電・接続工事〉系統申請の早さと地元調整力が強み。

 

実務上の注意点とリスク

 

PPA案件は公表=確定ではありません。
契約は先行指標ですが、資金調達や地元の合意、系統接続の問題で頓挫するケースもあります。

 

投資家は「公表→着工→送電接続→商業運転」という複数のイベントを順に確認し、材料の完成度に応じて評価を上げ下げすることが重要です。

 

実践テンプレ:PPA案件監視シート

 

チェック項目確認内容
公表日いつ公表されたか(報道・IRの一次情報を確認)
容量MW数と想定稼働率
オフテイカー契約先の信用度(商業契約・長期契約の有無)
資金融資枠・補助金・出資の確認
着工兆候起工式・着工公告・重機搬入の有無
系統申請接続申請の受理、系統費用の負担先
地元合意行政手続き・住民同意の状況

 

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まとめとアクションプラン

 

PPAは発電事業の“将来の売上”を確定させる重要なイベントです。
PPA公表時点でスコアを付け、30〜90日の間に出る着工・系統申請・資金確度の変化を逐次評価することで、受注波及を読みやすくなります。

 

投資を行う際は、発表→着工→接続→商業運転の各フェーズで関連銘柄の需給がどう変わるかを想定しておくこと。
特に建設・送電・蓄電・部材のどのレイヤーが受注を獲得するかを早めに判断できれば、相対的に有利に立ち回れます。

 

本稿はブログ公開用の総合ガイドです。
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※当記事中の便宜表記(〈再エネ系A社〉等)はブログ掲載の方針に合わせた表現です。

 

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