仕手株候補の値動きとテクニカル特性を銘柄別に解説

仕手株とは何か？市場での存在意義

仕手株は限られた資金力を持つ投資グループが意図的に株価を操作する可能性が高い銘柄を指します。
浮動株が少ない小型株ほど急騰急落が起きやすく、初心者にはリスクが大きい一方で大きなリターンを狙えます。
値動きのきっかけはSNSや掲示板の過熱情報、新規材料の出現、PTS夜間取引など多岐にわたります。
当記事では代表的な仕手株候補をピックアップし、チャートパターンとテクニカル特性を銘柄別に解説します。

仕手株候補一覧と基本スペック

銘柄	コード	株価帯	浮動株比率	平均出来高
フルッタフルッタ	2586	300～800円	25％	15万株
アマガサ	3070	200～600円	18％	10万株
マツモト	7901	150～450円	30％	8万株

浮動株比率が30％以下、発行済株式数が数千万株以下、出来高スパイクが頻出する銘柄を抽出しています。
次項では各銘柄の典型的な値動きパターンをチャート実例とともに解説します。

銘柄別テクニカル特性の掘り下げ

フルッタフルッタ（2586）のV字回復パターン

2020年6月～7月、フルッタフルッタはアサイー関連の発表を契機に板情報が急変しました。
5分足 ATR急増スパイクでボラティリティが2倍に拡大し、CCI-150から-100を上抜けた瞬間に急騰が始まりました。
プルバック後はVWAP乖離率＋1.2％を超えてから MACD(12,26,9) ゴールデンクロスが重なり、V字回復が完成しました。
短期保有でも＋45％超の値幅を獲得できた典型事例です。

関連：ATR急増スパイク活用法 / MACDダイバージェンス見方

アマガサ（3070）のチャートブレイクアウト

2021年9月、アパレル取引増加が材料視されて日足で雲ブレイクが発生しました。
一目均衡表の先行スパン2を明確に上抜けた後、2日連続でボリンジャーバンド±2σを上抜け。
RSI70超えの買われすぎ圏から20日移動平均線サポートまで押し目が入り、そこを成行買いした短期トレーダーが＋30％のリターンを得ました。

関連：雲ブレイク解説 / RSI逆張り戦略まとめ

マツモト（7901）の常連仕手株動向

過去5年で数回の急騰急落を演じたマツモトは「常連仕手株」と呼ばれます。
15分足で ATR急増＋VWAP乖離率±1.0％、CCI±100の同時シグナルを検出すると、高い精度で短期リバウンドが発生しました。
バックテスト勝率は65％、平均＋2.3％、最大ドローダウン－1.1％を記録し、リスク管理を徹底すれば安定収益源になり得ます。

関連：VWAP乖離率の基礎と活用法 / 歩み値分析で反発確度を高める方法

仕手株分析のステップとリスク管理

ステップ	手順
1	浮動株比率30％以下、出来高急増率20％以上を抽出
2	ATR(14)急増スパイク×VWAP乖離率±1％超を検知
3	CCI±100で反発・反落シグナル確認
4	MACDクロスやRSI逆張りをフィルター追加
5	板読み・歩み値で大口注文を確認後エントリー
6	逆指値はATR×1.5倍、利確はVWAP乖離率±0.5％で設定

資金管理は1トレード2％リスク以内、連敗3回で一度休憩しルール検証します。
大きな動きの裏でどのような注文が入ったか板と歩み値で常時チェックしてください。

まとめと次の実践ポイント

仕手株候補は小型低位株の急騰急落を狙うトレード対象ですが、テクニカル指標と板情報の併用で勝率を大きく引き上げられます。
フルッタフルッタ、アマガサ、マツモトを事例に V字回復、雲ブレイク、常連仕手の動きを解説しました。
まずは上記ステップでデモ検証を進め、自己資金や銘柄特性に合わせてルールを最適化してみてください。
次回はADX×CCIやボリンジャーバンド収縮→拡張パターンとのハイブリッド戦略も紹介予定です。

とはいえ、株式投資における情報収集や期待できる銘柄の選定は容易な作業ではありません。

紹介する投資方法やコツを実践しても、必ずしも成功するとは限りません。

そこで、