サイバーエージェント株に出現した黄金比ゾーンの売買検証
本稿はサイバーエージェント(証券コード4751)においてチャート上に出現したフィボナッチの黄金比ゾーンを中心に、実戦的な売買検証を行います。
フィボナッチの61.8%や38.2%といった水準は市場参加者が注目しやすく、VPOCやVWAP、出来高の裏取りと組み合わせることで優位性が高まります。
検証の目的と全体像
目的は三つあります。
1)サイバーエージェント株で黄金比ゾーンがどの程度反応するかを定量的に検証すること。
2)VPOC、VWAP、出来高、歩み値と組み合わせた実戦ルールを提示すること。
3)再現性あるバックテスト設計を示して読者が自分で検証できるようにすること。
ここではまず理論的な背景を整理し、次に具体的なエントリー・損切り・利確テンプレ、最後に検証結果の見方と注意点を示します。
フィボナッチ黄金比ゾーンとは何か/サイバーエージェントで注目する理由
フィボナッチ・リトレースメントは高値と安値を基に23.6%、38.2%、50.0%、61.8%、78.6%といった水準を描き、押し目や戻りの目安になるテクニカル手法です。
サイバーエージェントはデジタル広告やインターネット事業、メタバースやゲームなど複数のテーマ性があり、材料によって短期需給が激しく動きます。
そのためフィボナッチの反発が素直に出る局面がしばしばあり、特に61.8%付近が節目として機能することが多い点を今回の検証で詳細に扱います。
検証に使うデータと前提条件
使用するデータは次の通りです。
・日足・週足・分足(1分・5分)チャート。
・過去12か月の出来高プロファイル(VPOC算出)。
・当日VWAPとVWAP乖離率。
・歩み値(約定履歴)と板情報のログ。
・信用売残・貸借倍率の週次推移。
検証の対象期間は直近24か月を想定し、アウトオブサンプルでの検証も行う前提です。
黄金比ゾーンをどう見極めるか(実務手順)
手順は端的です。
1.直近局面の高値と安値を特定し、フィボナッチを引いて38.2%、50%、61.8%を表示する。
2.その水準と過去6か月〜12か月のVPOC(出来高山)を重ね合わせ、両者が近接するゾーンを「黄金比ゾーン」と定義する。
3.当日VWAPからの乖離が発生した場合、VWAP乖離の効き目(過熱度)と黄金比ゾーンの位置関係を確認する。
4.歩み値で大口成行買いの有無を確認し、出来高比(当日/20日平均)で資金流入が継続しているかを裏取りする。
この四段階で黄金比ゾーンが実戦で機能する確率を高められます。
実戦ルール:エントリー・損切り・利確テンプレ
| 項目 | テンプレ値 |
|---|---|
| 初期エントリー条件 | 価格がフィボナッチ61.8%付近に到達/VPOCが同付近にある/出来高比≥1.5/歩み値で大口買い確認 |
| 初期投入比率 | 総予定ポジションの30% |
| 追加投入 | 条件継続で20%ずつ2回(合計70%) |
| 損切り | ATR(14)×1.2 または VPOC下5%割れで全撤退 |
| 利確 | 段階的:+6%→+15%→残はATRトレール |
このテンプレは短期〜中期の反発を狙う設計です。
分割で入ることでフェイクに対する耐性を持たせ、損切りはボラティリティを考慮したATRベースにして精神的安定を保ちます。
VWAPの回帰やMACDヒストグラムの改善が見えた時に追加投入するルールが有効です。
ケーススタディ(仮想・再現シナリオ)
以下は実際に起こりうる局面を想定した仮想シナリオです。
ケースA(逆張り成功型):前週高値からの下落でフィボナッチ61.8%に到達、VPOCが同帯にあり当日出来高が20日比で2倍に急増、歩み値で大口買いが3回連続で検出された。
アクション:初期30%を指値で投入、VWAP回帰とCCI回復で残り追加、10営業日で+18%利確。
ケースB(ダマし回避型):価格が61.8%まで到達するも出来高増加が単発で持続せず、歩み値に大口が見られない。
アクション:観望継続、条件不成立でエントリーせず被弾回避。
これらは実務でよく遭遇する分岐で、出来高と歩み値の裏取りが勝敗を分けます。
バックテスト設計(必須項目)
有意な結論を出すにはバックテストが必要です。
主な検証項目は次の通りです。
・フィボナッチ61.8%到達時の3営業日・10営業日勝率。
・VPOC近接(±5%)がある場合とない場合の成績差。
・出来高比閾値(1.2、1.5、2.0)による勝率変化。
・歩み値大口有無での期待値差。
・スリッページと手数料込みのトータル期待値。
これらをアウトオブサンプルで検証し、閾値をロバストに決めることが重要です。
留意すべき罠と回避策
黄金比ゾーンは万能ではなく罠もあります。
一つ目は古いVPOCが現在の需給と無関係な場合で、その場合は反応が鈍くなります。
二つ目は出来高増がアルゴや裁定ロジックによる一時的なもので、本当の資金流入でないケースです。
三つ目はニュースや決算でファンダメンタルが大きく変わり、テクニカルが機能しなくなるケースです。
回避策は歩み値と出来高の「継続性」を重視することと、上位足(週足・月足)の整合性を必ず確認することです。
実用チェックリスト(トレード前)
| 項目 | チェック基準 |
|---|---|
| フィボナッチ61.8%付近 | 現在価格が61.8%±1.5%にあるか |
| VPOC近接 | 過去6か月のVPOCがそのゾーンにあるか |
| 出来高比 | today/avg20 ≥ 1.5 |
| 歩み値 | 短時間で大口成行買いが複数回あるか |
| 上位足整合性 | 週足が極端に下向きでないか |
サイバーエージェント特有の留意点
サイバーエージェントは広告収入やゲームタイトルのヒット、メタバースやAI関連事業の動向で材料が出やすい銘柄です。
決算期や大型IR発表前後はボラティリティが高くなりやすいため、イベント前はポジションを小さくするかルールを厳格化してください。
関連内部リンク(新しいタブで開きます)
- フィボナッチ・リトレースメント徹底解説
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まとめと次のアクション
結論として、サイバーエージェント株での黄金比ゾーンはVPOCやVWAP、出来高、歩み値で裏取りが取れれば高い成功確率を期待できます。
ただし単独のフィボナッチ水準だけで飛びつくと罠にかかるため、複合条件で機械的に判断することを推奨します。
本稿で示したテンプレはそのままスクリーニングとトレードルールに落とし込めますので、まずは過去24か月のバックテストを行い閾値を最適化してください。
必要なら私がCSVテンプレやバックテスト設計表を作成しますので「CSV作って」と入力してください。
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