イベント相場で使う「秒単位」トレードブック:権利落ち・決算・政策発表編

先に結論を示す:秒単位で勝つための3原則

1)準備を最大化して判断コストをゼロにすること。秒単位では考える時間は損失です。

2)注文設計は事前にテンプレ化すること。成行/指値/IOC/FOKの使い分けを決めておくこと。

3)リリースと同時に機械的に動ける環境とルールを持つこと。手順がブレると秒で負けます。

イベント別の基本戦略(概観)

ここでは権利落ち・決算・政策発表の3イベントについて、狙い方の違いを簡潔に示します。

権利落ちは需給の変化を見越した利回りプレイで、配当・優待の利回り計算と貸借の状況が重要です。

決算は期待と実績のコントラストで大きく動きます。買いが早いか遅いかでリターンは大きく変わります。

政策発表は相場全体のリスク選好が瞬時に切り替わるためETFや業種バスケットで先行シグナルを取るのが有効です。

権利落ち:秒単位の実務テンプレ

権利落ちで短期トレードをする際の重要ポイントを列挙します。

・権利つき最終日終値の前日比や配当利回りをあらかじめ計算して準備すること。
・貸借倍率と制度信用の動きを前日までに確認し、一般売り圧の期待度を定量化すること。
・当日寄り前5分でPTSの動きを確認し、先行売りの有無をチェックすること。
・寄り付き直後の30秒は成行買い/売りで板を取りに行く局面なので、エントリーは小ロットで試しに入ること。
・利確・損切りは秒単位で機械化すること。第一利確を+1〜3%程度に設定し、利ざやを確実に取る運用を基本にします。

具体的注文テンプレ(権利落ち)

・寄り前でPTS先行がなければ寄り成行は危険です。まず指値で小ロットを置き歩み値の反応を見ること。
・寄り前にPTSで売り圧がある場合は寄り成行で先に売られる可能性が高いので逆に指値で押し目待ちが有効です。
・貸借がタイトで踏み上げ余地がある場合は寄り成行の買戻しが強く出る可能性があるため小ロットでの試し買いを検討します。

決算:リリース直後の秒単位判断フロー

決算は情報の精度とコンセンサスとの乖離で瞬時に方向が決まります。

事前準備として以下を揃えておきます。
・会社予想、アナリスト予想、コンセンサスの差分を事前に数値化すること。
・重要指標(売上、営業利益、営業利益率、ガイダンス)をテンプレ表に落とし込み、リリース時に瞬時に比較できるようにすること。
・オプション建玉が重大なら同時にIVと建玉の動きを見られるようにツールを準備すること。

決算当日の秒単位実行手順

1)リリースと同時に主要サマリを自動で読み取り、コンセンサスとの差を色で表示する環境を使うこと。
2)ポジションは「試し玉→確認→追加」の段階に分けること。試し玉は成行またはIOCで即座に約定させ、歩み値を観察すること。
3)歩み値で大口が続き一般約定が追随する場合は方向性が強いと判断して追加すること。
4)逆に大口のみで追随が無ければフェイクの可能性があるため即撤退すること。
5)オプションのIVが急上昇しているケースはボラティリティリスクが高いため、トレーリングまたはプットでの保険を検討すること。

政策発表:相場全体の秒反応を利用する戦術

政策発表(金融政策、補助金、規制変更等)はセクター間で資金循環を生じさせます。

短期戦術としてはETFや代表大型株で先行シグナルを取り、その秒差を利用して個別に入るのが効果的です。

具体的には日銀や政府の発表直後にTOPIXやセクターETFの出来高とVPOCシフトを確認し、次に個別銘柄に秒差で入ります。

秒単位で注意すべきポイント(政策系)

・発表直後の板の厚み変化を秒で監視し、買い直後の薄い板が見えたら即撤退すること。
・ニュースのヘッドラインと詳細文が乖離することがあるため、ヘッドラインで入ると危険なケースがあることを常に念頭に置くこと。
・政策発表の時間帯はアルゴリズムが活発に動くため、スリッページを想定した注文設計(IOCなど)を活用すること。

VWAP / VPOC の秒的運用ルール

VWAPとVPOCはイベント時に秒単位で役立ちます。

・VWAPより明確に上で推移する瞬間は買いサイドの優位性が現れるため、秒単位の順張りを検討します。
・VPOCの当日上方シフトは出来高クラスターが上で形成されているサインです。
・リリース直後にVWAPを一時的に上抜けし、その後VWAP上で維持するかどうかを30秒単位で確認します。維持できれば追撃、失速すれば利確を優先します。

歩み値の秒読み:本物の大口とフェイクの見分け方

歩み値を使って秒で本物を見分ける基準は明快です。

・短時間に複数回発生する大口に、連続して小口一般約定が追随する場合は本物の買いです。
・大口のみが断続して約定し、一般約定が付かない場合は見せ板やブロック操作の疑いがあります。
・秒単位での大口連続回数や一般約定比率をツールで可視化すると判断ミスが減ります。

オプションとヘッジ戦術(イベント前後)

イベント時はオプション市場が先行することが多く、IVや建玉の急変は強力な先行シグナルになります。

・イベント前にプットを小ロット買ってヘッジするか、ストラドルのうち片側だけを取る戦術が有効です。
・IVが急上昇する局面ではデルタヘッジのコストが高くなるため、ポジションの保有時間を極端に短くすることを前提にします。
・オプションフローと歩み値が一致する瞬間は高確度のトレード機会です。秒単位で両者を照合できる仕組みを作ってください。

分刻みの実行フロー

以下はイベント当日の分刻みワークフローです。

時間帯やること判断基準/注文例
前日夜各イベントの事前数値・コンセンサスの収集差分を表で用意し即比較できるようにする
当日寄り前30分候補銘柄のPTS・ETFフロー・信用残確認PTS+2%で先行、寄り前出来高20日比2倍が注目サイン
リリース直後(0〜30秒)成行小ロットで試し玉、歩み値確認大口+一般追随で追加、フェイクなら即損切
1〜5分VWAP/VPOCの推移で追撃or利確判断VWAP上維持で追撃、VWAP割れで撤退

ケーススタディ

事例1:ある決算で任天堂(7974)がリリース直後に一気に上昇したケースでは、オプションのコール建玉増加とプレマーケットのPTS上昇が先行していました。

歩み値での大口連続と一般約定の追随が確認できたため秒単位で追撃し、+8%の利確が実行できました。

事例2:政策発表で東京エレクトロン(8035)が焼けるように買われた場面ではETFのSMH連動フローが先に動いており、ETF→個別の秒差で入れたのが勝因でした。

リスク管理と事後検証のルール

秒単位トレードは高頻度でトレードを行うため、必ず事後検証をルーチン化してください。

・日次で勝率、平均利得、平均損失を記録すること。
・ヒット率が低い手法は15営業日で再検証し、改善しない場合は停止すること。
・最大ドローダウンが想定のレンジを超えた場合は一時的に手法を停止して原因分析を行うこと。

関連記事

秒単位の寄り前チェックや歩み値分析に関する具体手順は下記記事を参照してください。

・寄り前5分と歩み値の実務チェック(秒単位)
https://k-u-merumaga.owl358.com/archives/1614

・速報:海外ファンドの大量買いパターンを拾う方法
https://k-u-merumaga.owl358.com/archives/1877

・楽天グループ株の1分足VWAP戦略と出来高分析の合わせ技
https://k-u-merumaga.owl358.com/archives/1572

・歩み値分析の実践カテゴリ(秒単位の検証まとめ)
https://k-u-merumaga.owl358.com/archives/category/88/%E6%AD%A9%E3%81%BF%E5%80%A4%E5%88%86%E6%9E%90

まとめ:秒単位トレードは準備が9割

イベント相場で秒単位に勝つか否かは準備と機械的実行に尽きます。

事前データの整理、注文テンプレの作成、歩み値とオプションの同時監視、そして厳格な損切りルールを持つことが不可欠です。

本稿のテンプレをワークフローに落とし込み、実戦で検証と改善を継続してください。

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