決算発表直後の「上方修正シグナル」を見抜く6つの数値と行動指針

イントロダクション:決算直後を勝ち抜くための基本概念

決算発表直後に注目すべきは「数値の確度」と「需給の現実性」です。
単に売上や営業利益が増えていても、その中身が一時的な特需や会計上の調整であれば上方修正に繋がりにくいです。
逆に受注高や契約ベースのARR、稼働率の改善など実需を伴う数値は上方修正の信頼度が高くなります。

上方修正を示す6つの数値(シグナル)

シグナル1:営業利益の実績進捗率(会社予想比)

決算短信で示された四半期の営業利益が期初ガイダンスに対してどれだけ進捗しているかを確認します。
目安は四半期売上・利益の進捗率が期中計画比で70%を超える場合、上方修正の可能性が高くなります。
特に原価率が安定している業種で進捗率が高い場合は継続性が期待できます。

シグナル2:受注残・受注高の増減(BtoB・受託型企業)

受注型ビジネスでは受注残高の増加や大型案件の受注開示が最も強い上方修正シグナルになります。
受注残が前期比で大きく伸びている、あるいは数億円〜数十億円の大型受注が開示されている場合は来期業績予想の上方余地が大きくなります。
IRの一次情報(受注金額・契約開始日)を必ず確認してください。

シグナル3:ARR(SaaS系)/継続率の改善

SaaSやサブスクリプション事業ではARRや解約率(チャーン率)の改善が収益継続性を担保します。
ARRの四半期増加率がDouble digit(前年比二桁)で、かつチャーン率が低下している銘柄は上方修正の根拠が強いです。
具体的には新規顧客獲得によるMRR増加に加え既存顧客のアップセルが確認できれば、ガイダンス引き上げの期待が高まります。

シグナル4:キャッシュフロー/営業CFの改善(FCF拡大)

営業キャッシュフローが改善している企業は利益の質も高く、上方修正に踏み切りやすいです。
特に売上は横ばいでも運転資本改善で営業CFが大幅に改善している場合、会社側が余剰資金を背景に上方修正を出すケースが多いです。
CFは粉飾が入りにくいため、信頼度が高い指標です。

シグナル5:主要コスト(材料・為替・物流)差額のプラスサプライズ

原材料価格の低下や為替の有利な動きが営業利益に直結する業種では、コスト差額がプラスに出ると上方修正要因になります。
例えば輸入原材料のコスト低下や燃料費減少、円高が一時的にコストメリットを生み出すと業績が上振れます。
決算資料の注記やセグメント情報でコストの内訳を必ず確認してください。

シグナル6:出来高の「質」と歩み値の大口連続(需給裏付け)

数値だけでなく出来高の質を確認することが重要です。
決算発表後に出来高が急増し、歩み値に大口成行買いが短時間に複数回現れる場合は機関買いまたは大口投資家の材料評価一致を示すサインになります。
夜間PTSの先行反応や寄り前のVPOC(出来高プロファイルの最大山)と整合するかも必ず確認してください。

6つのシグナルを組み合わせた実戦チェックリスト

シグナル確認項目即時の判断基準
営業利益進捗率会社予想比の進捗率、前期比進捗率70%以上で注目
受注残・受注高大型受注の有無、受注残推移大型受注開示→高確率で上方余地
ARR/継続率ARR増加率、チャーン率推移ARR二桁増+チャーン低下で強シグナル
営業CF営業CFの改善、FCFの拡大営業CFが黒字転換/大幅改善で信頼度↑
コスト差額原価率・為替影響・材料価格コスト改善の注記がある場合は要注目
出来高の質歩み値の大口・VPOC・PTS先行大口連続+VPOC支持で需給裏付け

 

具体的な行動指針(発表直後〜翌取引まで)

Step 0:発表直後(0〜10分) — 情報の一次確認を最優先する

IRや決算短信で一次ソース(受注金額、契約開始日、ARR数値、CF注記)が出ているか確認します。
マスメディアの二次記事やSNSの噂だけで飛びつかないでください。
一次情報がある場合は次のステップへ進みます。

Step 1:需給の裏取り(0〜30分) — 歩み値と出来高の質を見る

歩み値で大口成行買いが連続しているか、出来高が20日平均比で3倍以上に達しているかを確認します。
夜間PTSで先行反応があり、寄り前にVPOCが上昇している場合は初動で小ロットを取る戦略が有効です。

Step 2:分割エントリーと逆指値設定(寄り〜前場30分)

初動は分割エントリーを基本にします。
例:初動で想定ポジションの40%を取得し、VWAP上維持や歩み値継続が確認できれば追加で30〜40%を買い増します。
逆指値は直近支持の5%下またはATRベースで設定します。

Step 3:フォローアップ(寄り後30分〜翌日)

決算後30分〜60分のVWAPと出来高の状況で追随可否を判断します。
翌営業日までに機関筋の動き(信用残の異常変動など)が出る場合、リスク管理を優先して利確やポジション縮小を検討してください。

短期利確・中長期保有の判断基準

短期は出来高が途切れたら即利確あるいは部分利確をします。
中長期で保有する場合は、上方修正の根拠が継続的(受注残・ARR・CF改善など)であることを確認し、四半期ごとの数値がトレンドとして継続するかを見ます。

よくある誤りと回避法

  • 噂だけで飛びつく:必ずIRの一次ソースを確認します。
  • 出来高の絶対値だけで判断する:歩み値の大口連続とVPOCの整合性を確認します。
  • 一時的なコスト差で判断する:為替や原価変動が恒常的な改善かを見極めます。

実戦で使える短縮チェックリスト

・決算発表日時をカレンダーに登録する。
・一次IRで受注金額、ARR、CF注記の有無を確認する。
・営業利益進捗率が高いかチェックする。
・受注残または大型受注が開示されているか確認する。
・決算発表後の出来高と歩み値の質(大口連続)を確認する。
・VWAPとVPOCの位置関係を確認する。
・分割エントリーとATRベースの逆指値を設定する。

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まとめと最後のアドバイス

決算発表直後は情報の鮮度と需給の質が勝敗を分けます。
本稿で示した6つの数値シグナル(営業利益進捗率、受注残、ARR、営業CF、コスト差額、出来高の質)を組み合わせて判断すると精度が高まります。
エントリーは分割、逆指値は必ず設定し、短期利確と中長期保有の判断基準を明確にしてください。
適切なリスク管理と情報ソースの一次確認を徹底すれば、決算発表直後の上方修正を初動で捉える確率を大きく上げられます。

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