ここだけ公開:板寄せ直前に強弱を見抜く気配値チェック5ステップ
板寄せ直前の気配値には短期トレードで有利に立ち回るための重要な情報が詰まっています。
ここでは株価が動き出す“直前”の気配値の読み方を、成功投資家の実戦フローをベースに5つのステップで解説します。
歩み値や板厚、成行比率、VWAPとの整合、PTSや信用残の裏取りと組み合わせれば騙しを減らし期待値の高いエントリーが可能になります。
気配値とは何か?板寄せ前に見るべき“生情報”の意味
気配値は市場に出された買い注文と売り注文の合計量を価格帯ごとに示したものです。
板寄せ前には気配に注文の偏りや大口の存在が現れるため、相場の強弱のヒントが隠れています。
気配値だけで判定するのは危険ですが、歩み値やVWAPなどと組み合わせると強力な判定材料になります。
5ステップ全体像(概要)
まず結論の5ステップを示します。
この順でチェックすれば板寄せ直前に強弱を秒で判断できます。
1)板厚のアンバランス確認(上側/下側の総量差)
2)大口気配の位置とサイズ確認(板寄せで残るか即約定か)
3)成行比率と歩み値での成行連続確認
4)VWAP・前日終値・VPOCとの位置関係確認
5)PTS・信用残・先物の先行指標で最終判定
各ステップを以下で詳述します。
ステップ1:板厚のアンバランスを秒で測る方法
板の上側(売り)と下側(買い)の合計数量を見てアンバランスを判断します。
具体的には上側と下側の合計が2倍以上の偏りがあればその方向の圧力が強いと見ます。
ただし低流動性銘柄では小口が集まって偏ることもあるため、過去5分間の平均板厚と比較すると正確性が上がります。
板厚の急変がある場合はその前後の歩み値を必ず確認してください。
実務チェック(数値基準の例)
・上側合計/下側合計 ≥ 2.0 → 売り優勢の疑いが強い。
・下側合計/上側合計 ≥ 2.0 → 買い優勢の疑いが強い。
・両側とも薄い場合はノイズを疑い参入は慎重にする。
ステップ2:大口気配の位置と“残り方”を見る
大口の気配は「そのまま残るか」「突如約定して価格を動かすか」で本物度が分かれます。
大口が板寄せで残るならブロックオーダーや機関の本気注文の可能性が高く、残らず約定するなら成行の圧力に押し出されたサインです。
歩み値でその大口が分割で約定していないか、短時間に連続して約定しているかを確認します。
具体例:レーザーテック(6920)での観察ポイント
レーザーテックは材料で短期の大口が入ることが多い銘柄です。
寄付き直前に下側に大口気配が残り、歩み値で約定が続くケースはショートカバーや実需の可能性が高く反発期待が高まります。
逆に上側に大口気配が残り続ける場合は寄付きで売られる確率が上がります。
ステップ3:成行比率と歩み値の“成り行き連続”を秒で読む
成行の比率が高まると実需やショートカバーが動いている可能性があるため注目します。
歩み値で成行買い・売りの連続が1分以上続くとトレンドが形成されやすいです。
ただし成行の断続はアルゴの短時間フローや板操作の可能性もあるため、成行の合計数量と直前の板厚の整合性を確認します。
ステップ4:VWAP・前日重要価格・VPOCとの整合を取る
気配値の強弱は必ずVWAPや前日終値、過去の出来高山(VPOC)と照らし合わせます。
気配で買い優勢が示されてもVWAPを大きく下回る場合は短期の買い圧が脆弱である可能性が高いです。
逆に気配買い優勢かつVWAP上で示されると機関や当日参加者の平均取得が支持している可能性が高く強い反発期待が持てます。
ステップ5:PTSと信用残、先物の先行指標で最終判断
PTSが先行して動いているかどうか、信用残の増減傾向、そして日経先物やTOPIX先物の方向性を確認して最終判断します。
PTSで上昇しているが気配が売り優勢の場合は寄付きで踏み上げが起きるリスクと寄付きで叩かれるリスクが混在するため注意です。
信用残が急増している局面で買い気配ならショートカバーも並行して起きる可能性があり急騰する場合があります。
秒で実行できるチェックリスト(そのまま使える)
| Step | 項目 | 判定基準 |
|---|---|---|
| 1 | 板厚のアンバランス | 上/下比≥2で一方優勢と判断 |
| 2 | 大口気配の残り方 | 残る→本気、消える→成行圧力 |
| 3 | 歩み値の成行連続 | 同方向成行が連続→強い |
| 4 | VWAP・VPOCとの整合 | VWAP上・VPOC付近→支持が強い |
| 5 | PTS/信用残/先物 | 先行整合→参加、逆行→待ち |
発注設計:板寄せ直前に有効なエントリーと損切り
板寄せ直前にエントリーする場合は分割発注と逆指値を組み合わせます。
例としては初期30%を気配で指値、残りはVWAPや61.8%フィボナッチなど支持帯で分割投入します。
損切りはATRベースか直近の板寄せ安値を割ったら即撤退に設定します。
追跡時は歩み値で大口の流れが途切れたらすぐにポジションを縮小します。
銘柄別に見る注意点(具体例)
任天堂(7974)
大型株は板が厚く見えるが先物や海外動向に敏感です。
気配買い優勢でも海外ADRや先物が弱ければ寄付きで失速する可能性がある点に注意します。
サイバーエージェント(4751)
テーマ性が強く個人の成行比率が高い銘柄です。
板寄せ直前に小口の成行が多くても出来高持続が伴わなければ騙しに注意します。
レーザーテック(6920)
半導体関連の材料でPTS先行が起きやすい銘柄です。
PTS先行時は寄付きの気配とVWAPの位置関係を厳密に見ると誤判定が減ります。
よくある誤りと回避テクニック
誤り1:板厚だけで飛びつくことです。
板厚は重要だが歩み値やVWAPとの整合を必ず取るべきです。
誤り2:PTS先行だけで参加することです。
PTSは参加者が限定されるため寄付きで需給が変わる可能性があります。
回避策:必ず複数の指標で裏取りして「三重整合」を目指すことです。
三重整合とは板厚・歩み値・VWAPの同方向一致を指します。
実戦で使える短期チェックフロー(コピペ用)
| 手順 | 実行内容 |
|---|---|
| 1 | 気配の上/下合計を比較(2倍ルール) |
| 2 | 大口気配の位置と残存を観察 |
| 3 | 歩み値で成行連続を確認 |
| 4 | VWAPとVPOCの位置関係をチェック |
| 5 | PTSと信用残で最終判定 |
内部リンク(指定サイトの実在記事、新しいタブで開きます)
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まとめ:秒で強弱を見抜く実務の本質
板寄せ直前の気配値は短期の勝敗を分ける重要情報です。
5ステップの流れで板厚、大口、歩み値、VWAP、PTS・信用残を複合的にチェックすれば騙しを減らして期待値の高いエントリーが可能になります。
まずはこのチェックリストを日々のトレードで試し、バックテストで閾値を最適化してください。
それができれば短期の意思決定速度と精度が確実に向上します。
とはいえ、株式投資における情報収集や期待できる銘柄の選定は容易な作業ではありません。
紹介する投資方法やコツを実践しても、必ずしも成功するとは限りません。
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